■な り た ち |
昭和55年水田転作が大幅に強化され、農家所得の向上を目指し、 31戸約3haの北竜メロンの作付が始まりました。 当時は露地メロンを中心とし8月〜9月にかけて出荷がなされておりました。 しかしながら年数を重ねるごとに市場の要望により出荷が前進化し、作付面積もギフト対応等の関係から最大80ha180戸の生産者により作付がなされておりました。 品種につきましても当初は天恵(協和種苗)と移り変わり現在は、 KM-933(協和種苗)を中心に作付がなされております。一昨年に組合設立20周年を迎えた訳ではありまが、生産者にの高齢化により現在は約25ha、100戸の生産者に減少してしまいましたが、 メロンの品質は最高のものと自負しております。また昨年JAが合併し、更なる飛躍を求めて、北竜メロンから統一ブランドの「元気村メロン」と名称を変更し現在に至っております。 |
■「元気村メロン」の出来るまで |
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1.播 種 |
早い人は2月の下旬から種を蒔きはじめピークは3月の中下旬頃になります。 定植まで は約1ヶ月程度、鉢の中で準備をしています。 |
2.定 植 |
いよいよ本畑へ移植されます。 近年はハウス栽培が主体となっておりますので暖かい環 境の中ですくすくと育っています。 |
3.着 果 |
定植後1ヶ月程度でいよいよメロンの花が咲きます。この時ハウス内の環境が良くないと メロンが出来ません。通常温度は15度〜25度程度に保ち湿度も40%〜50%程度が良 いとされています。また交配にはミツバチを使用し、ホルモン着果等の人工的な交配はし ませんので自然にもやさしいメロンとなります。 |
4.摘果、選定 |
着果前にも選定を行いますが、 着果後は1株から4個以上のメロンを収穫しない決まり になっていますので余計なメロンは早めに摘果します。 |
5.ネット形成 |
着果後2週間程度でメロンのネットが入ってきます。この時水加減等の管理を失敗する と綺麗なネットができません。 |
6.仕上げ期 |
最後の仕上げは収穫するまで病害虫からメロンを守っていかなければなりません。こまめ にハウス内を見て回る事と、環境の管理に努めます。 |
7.収 穫期 |
メロンが着果して約50日〜60日(品種により異なります)で収穫となります。収穫したも のは一個づつ丁寧に磨きをかけ、選果規格にあわせ箱詰めをしていきます。 |
8.選 果 |
個々で箱詰めした「元気村メロン」を農協の選果場で検査します。それぞれ検査に受か ったものだけにシールを貼りふたをしていきます。ちなみに検査に通らなかったものは廃棄 処分となります。 播種から出荷まで、約120日の長い月日を経て「元気村メロン」が出 来上がります。 |
■そ の 他 |
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原 産 地 |
メロンは元々アフリカで産まれたものという説が一般的です。 砂漠地帯で生育するもの ですから、水はさほどいらないですし、湿度もないほうが良いと思われます。しかし、日本 で作付けされているメロンについては大きさ、糖度、食味等を良くするために前述したよう な大変な作業が必要となってきます。 |
糖 度 |
13%以上のものが「元気村メロン」となります。ちなみに缶コーヒーが糖度計で計ると10% 程度ですので、いかに甘いかお解りいただけると思います。 |
果 重 |
品種によって異なりますが、約1.6kg〜1.8kg程度になります。ソフトボール大程度の大き さです。 中には3.5kg程(バレーボール)のものも出来ますが、いずれにしても中身がしっ かりとしていなければ検査を通る事は出来ません。 |
特 徴 |
「元気村メロン」の特徴としては青肉で糖度が高く、日持ちがするということです。糖度も 平均すると14〜15%以上のものがほとんどですし、収穫後1週間程度しないと食べられ ないので、地方への発送にも安心してご利用いただけることと思います。 食味について は、有機質肥料を半分以上使用し、化学肥料に頼らない栽培に心がけています。 |